コロナ関連でやっと明るいニュースを見つけました。
盛岡市の医療関連ITのセルスペクト株式会社が「研究用ELISAキット」を開発
しました。
血液中の新型コロナウイルスに対する抗体の有無を調べるものです。
抗体とは、免疫グロブリンというタンパク質のことです。
ウィルスのような異物が体内に入ると、異物にある抗原と特異的に結合する抗体
を作り、異物を排除するようはたらきます。
私たちの身体はどんな異物が侵入してきても、それにぴったり合う抗体を作るこ
とができるのです。
免疫グロブリンは5種類あるのですが、ELISキットは、IgG抗体とIgM抗体
を調べます。
IgG:5種類の免疫グロブリンのうち血中にもっとも多量に存在しています。
侵入してきた病原体やウイルスの抗原と結合して、白血球の働きを助けたり、ウイルスや細菌が出す毒素と結合して無毒化します。
IgM:感染した時に初期段階で産生される抗体です。
補体という蛋白質と共同して病原菌やウイルスなどの抗原を破壊したり、白血球がこれらを食べるのを助けます
判定方法は
①IgM陽性 ・ IgG陰性 → 感染初期
②IgM陽性 ・ IgG陽性 → 感染が進んだ状態
③IgM陰性 ・ IgG陽性 → 感染から回復し、免疫を獲得した状態
となります。
ただし、感染してもすぐには抗体ができませんので、感染後2週間以降の判定に
使えるのではないかと言われています。
これが普及すれば、免疫を獲得した状態の人から社会復帰できるので、経済活動
復活を促進できます。
アメリカではすでにその準備が整いつつあります。